もう20数年も前のこと。
ファーマーズテーブルがまだ表参道の同潤会アパートにあった頃 初めて玉村有子さんの作品に出会いました。 小さなトートバッグやエプロンは今まで見たこともないタイプのもので ラフなパッチワークやご自身のイラストをプリントした生地が それはそれは魅力的でした。 表参道へ行くたびにうっとりと眺めていたのですが 当時の私のお財布事情はとても厳しくて 何度目かでやっと巾着袋を買いました。 もう20年以上も使っていますから ステッチがほつれたり 生地の剥ぎ合わせの部分が裂けてしまったり。 裏布を当てて補修して今でも愛用しています。 9月に入ってから 玉村さんが4月に亡くなられ 今までに作られたものを集めた展示をされるということを知りました。 もしお持ちのものがあれば どうぞ見せて下さい とファーマーズテーブルのホームページにありました。 最終日の今日 伺いました。 そうそう このバッグ このエプロン 欲しかったのに買えなかった。 ひとつひとつじっくり見ていたら あの頃のことが一気に思い出されました。 小さなファーマーズテーブルの店内。 バッグとエプロンが掛けられていた風景。 懐かしくて不思議な感覚でした。 帰り際 私の持っている巾着をスタッフさんにお見せすると 奥で仕事をされていたオーナーの石川さんをわざわざ呼んで下さいました。 とても喜んで下さって 私も嬉しかった。
by komugiyaajai
| 2013-09-26 17:26
| テクテクでウロウロ
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